理事の中では、やはり理事長が一番大変です。理事会メンバーの協力が得られるかどうかで身体的、精神的にも負担が違ってくる。
・理事長
理事会の代表、まとめ役という立場であり、イメージとしては、各理事メンバーに仕事をさせて、それを管理するというように思えるのだが、実際のところは小間使いに終始する感じ。
そうそう、理事会メンバーの中で積極的に動いてくれる人はいないもので、理事長が動かない限り物事が進まないというのが実態である。
対外的な窓口になるので、日常的な管理会社との調整、居住者からの苦情、共用部分の不具合対応など、まずは理事長が受けることになる。
理事会運営では、年間の活動計画を決め、毎月の理事会を開催、その執行状況をフォロー。
定期、場合によっては臨時管理組合総会の準備と開催。
また、何より区分所有者より徴収した管理費、修繕積立金の財産管理責任もあって負担大である。
・副理事長
理事長の補佐で、理事長がしっかりしていれば、基本何もしなくても済んでしまう役。定員2名としているが、1名で十分。なにかあったら、その時に代行者を立てることでも支障は出ない。
・書記
理事会、総会の内容記録、議事録の作成である。パソコンを持っていないと務まらない。毎月の理事会会議には必ず出席していないと具合が悪く、定員2名は妥当である。おのずと理事会、管理組合の動きに精通できてくる。
・会計
管理組合の財産の金庫番とイメージされるが、マンション全体の管理費、修繕積立金などの収支は、管理会社に委託しているので基本ノータッチである。
管理するのは、管理費のほんの一部である理事会運営費分の収支管理のみである。
・監事
各種の費用収支、理事会活動の監査である。
本来の役目からすると理事会とは一線を画し、一居住者目線で日頃から理事会活動や費用の使われ方をチェックするもののように思うが、実態は他の理事メンバーと一緒に活動しており、本来の監査にならない。
期末に管理会社が提示する決算報告、銀行口座の残高証明、各種費用の領収書などのチェックとその結果の総会での報告が大きな仕事。期末の帳票関係のチェックは、一時的ではあるが、結構大変な作業である。
・駐車場担当理事
駐車場の運用管理である。
当マンションでは、2年に1回、抽選による駐車場所の総入れ替えを行っているが、その準備と実行。
敷地内駐車違反車両への警告。(警告ビラの貼付)
駐車場運用改善策の検討、総会提案内容のまとめ。
・施設担当理事
施設、設備の運用管理ということであるが、基本は管理会社の仕事。専門的な知識や経験があれば、管理会社の対応をチェックすることができるが、そんな人はほとんどいないので、仕事なし。
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